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茶畑
採摘
採摘
採摘
百聞は一見に如かず・・・そう、中国茶について知りたければ机の上だけじゃダメ。日光萎凋?揺青?殺青?・・・
なんとなくわかるようなわからないような。。。そんな日ごろの疑問を晴らすにはやっぱり現場に行かなくちゃと、体当たりで行ってきました茶畑に。そこで見たもの感じたものとは。

序章

2003年8月、台湾に行くことになった。いつもは商談のみの短い滞在だが、少し長めに日程を組み、この機会にお茶作りを体験させてもらえないかと考えた。そしてかねてから台湾茶作りにこの先生ありとお名前だけは知っていた林文経先生を紹介していただき訪ねることにした。

林文経先生の連絡先を握り締め台湾に降り立った。ホテルに着くや受話器を握った。ドキドキドキ・・・果たしてOKしてくださるだろうか、それより私のつたない中国語が通じるのだろうか・・・、ええぃ、当たって砕けろ、やるっきゃない!!(オバサン語丸出し?!)
「ウェイ、リンウェンジン シェンスン ザイマ ?」(林文経先生はいらっしゃいますか?」
「・・・・・」
「アー、ウー、林先生在・・・」
「あ、私ですが」
「?」
なんだ、なんだ日本語話せるんじゃない。ホッとして日本で林先生のことを紹介していただいたこと、是非中国茶を作るところを見せていただきたいことなどをお話した。すると
「いいですよ、いつ来る?今日?明日?」
(ええっ、今日?今台北着いたばかりだよ)「あの、明日お願いします」と、急なお願いを快く引き受けていただいた。

翌日10時に桃園の駅で待ち合わせをした。
「石川さんですか?車止められないから早く乗って、乗って」と、まだ挨拶もそこそこに先生の車に飛び乗った。

20分ほどで先生のお宅に到着。すると、またすぐに
「はい、これ。かぶって、暑いから。じゃあ、行くよ、乗って乗って」と、笠を渡され今度はトラックの後ろの荷台に飛び乗った。なんだか心の準備ができないままに事は進んでいるようだ。

ガタゴトと、舗装されていない道を進む。一緒に荷台に乗っていたおじさんが私にわかるようゆっくりとした中国語で説明してくれた。
「これが、林先生の茶畑だよ。毎日5列お茶を刈るんだ。ほら、見てごらん、茶葉の色が違うだろ。摘み取ったところと、まだのところ」
あたり一面茶畑だった。こんなにも緑を見たのはいつ以来だろう・・・太陽は容赦なく照りつける。真夏の台湾、当たり前のことだ。

採 摘

採摘(さいてき)・・・茶葉を摘む

林文経先生の採摘は、手摘ではなく鋤のような刃がついた茶摘み機を使う。やはり、このところ台湾でも人件費が馬鹿にならない。先生の作るお茶、特に東方美人は毎年コンテストで入賞し大変高価な値を付けられるが、それ以外はコストを抑えるためにあえて手摘みはしていないそうだ。茶葉本来の品質と、製法に自信を持っている。

機械で刈ると茶葉が痛まないのだろうか?と、疑問に思っていたのだが、鋤のような刃は、葉ではなくその下の茎を切り、葉は全く痛まない。

1列を二人で挟み、機械の角度でまずは列の左半分、帰りに右半分といった感じで摘む。つまり往復して1つの列が摘みとられるのだ。刃で切り取られた茶葉は勢いよく袋の中に吸い込まれていく。1列の左半分を刈ると袋を付け替える。茶葉で一杯になった袋をまるでサンタクロースのように担いで運ばねばならない。1袋は30キロほどあるだろうか。

ここは技が必要なので私は見学のみ。せっかく育った大事な茶葉を台無しにしては申し訳ない。
摘み取った茶葉の入った袋をトラックの荷台に積み終わると林先生は「家に帰るよ」と言った。山積みになった袋に埋もれるように荷台に乗り込んだ。せっかく摘み取った茶葉がトラックから落っこちないよう、そして自分も振り落とされないようしっかりと荷台にしがみついていた。
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