「この茶木を見てごらん。これはちょっと変わっていて一本の茶木で大刈りと中刈りが半分ずつになっている」
刈った後の畑は閑散としている。
次に私が無農薬栽培と普通の栽培について尋ねると、先生はトラックに乗るようにといい、別の方の畑へと連れて行ってくれた。
「無農薬の畑とそうでない畑。見てわかるかい?」先生は茶葉を摘み取りながら言った。
「・・・・」返事ができないでいると
「まず、地面を見てごらん。無農薬だとさっきやったみたいに雑草を時々取らないといけないから、そのために土を掘り起こす。だから土が軟らかい。それに取った草もそのままにしておくとまた生えてくるからきれいに捨てる。農薬を使えば雑草はそのまま放っておいてもよい。それに土を掘り起こさなくていいから土が踏み固まっている。」
「それと、茶葉。いくつか飛び出ている茶葉があるでしょう。これは農薬がかからなかった枝。成長が違ってくる。茶葉を摘む時はこの飛び出した部分を混ぜてはいけない。茶葉の若さが違うからね。」
それで さっきから先生は話をしながら飛び出た茶葉を摘んでいたんだ。
茶畑で先生からお茶の話を聞いているうちに時間となった。そう、作業場に戻り今休ませている茶葉をもう一度揺青しなければならない。 |