「キュッと丸まった茶葉の形はこうやって整形するのですね。」
「そうだよ。これを何回も繰り返すんだ」
「何回もって、何回するのですか?」
「今日は普通の烏龍茶だから5回。でも、作るお茶によって回数は変わるんだ。5回から20回位にね」
「20回!!あの、1回10分じゃなくて長くやるのはダメですか」
「団揉を1回でやることはできないんだよ。なぜならもし1回で長い時間やったらボールみたいな塊のお茶になってしまう。茶葉の一つ一つが丸まった形じゃなくね」
団揉機によって上から圧力をかけ、グルグルとまわされていると茶葉は袋の中で押しくら饅頭のようによじれながら固まってくる。だが、そのままだと袋の中の茶葉が全て絡み合い一つの固まりになってしまうのだ。バスケットボール型の烏龍茶・・・。プーアル茶には固まったものもあるが、烏龍茶だとどうなってしまうのだろう。そうならないために、10分団揉をすると、加熱機に入れ、全ての茶葉をほぐすのだ。これを20回も繰り返せば、一枚の茶葉だけが丸まった形になるのである。
しかし、20回。袋に詰めては団揉機にかけ、また袋を解き玉解する。これを20回である。気が遠くなりそうだ。だが、この手間のかかる工程があるからこそ、中国茶の香りとうまみをギュッと閉じ込め、熱湯をかけたときに茶葉が開くと共にふわりと生き返るのである。 |