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茶葉を休ませる
摘んできた茶葉を床に広げ熱を取る
日光萎凋
茶葉を重ならないようにカゴに並べる
日光萎凋
日差しが強くなってきたのでカゴを棚に入れ、日光に当てる
茶畑
空いた時間に茶畑を見に行く
新芽
芯が元気。ウンカに吸われた茶葉は赤黄色になり成長ができない。
室内萎凋
室内萎凋
 
撹拌
一回目の撹拌
室内萎凋
撹拌しては並べなおし休ませる
撹拌
2回目の撹拌。茶葉の色の変化がわかる
茶葉を休ませる
撹拌をやめ布をかけ休ませる
 
最初の撹拌
最初の撹拌と最後の撹拌。茶葉が茶色く発酵している
最後の撹拌
 
茶摘が終わり、これからいよいよ作業場で製茶です。日光萎凋と室内萎凋、撹拌によって発酵させます。
キーワードは匂いです。

日光萎凋

萎凋(いちょう)・・・摘んだ茶葉の発酵を促進するため日の光りや室内で茶葉をしおらせること

13:00 午前中に摘み取った茶葉を車に積み家へと戻った。次は日光萎凋です。でもその前に、摘み取られた茶葉は袋の中に入れられて熱を持っているので、一度工場内の床へ広げクールダウンさせる。少し落ち着いた茶葉を今度は竹のザルに広げる。あまり重ならないように薄く延ばしていく。そして外に並べ葉をしおらせる。

14:00 この日光萎凋、去年体験した時は真夏ということもあり、たった10分だった。しかし、今回は長い、長い。14時から17時10分まで。3時間もだ。だが、ずっと放っておくのではない。太陽の具合を見ながら、置く場所を変える。

梅雨のこの時期、日本のように一日中雨ということは少ない。だが梅雨の台湾の天気は変わりやすい。朝夏の日差しでも急に雨が降ってきたり、降っていたと思うと太陽が薄っすら顔を出したり・・・。その様子を見ていないといけない。

もう一つこの時やっておくこと。それが茶葉の選定だ。間違って入ってしまった茶葉を省いていく。地面に座り込んで選定していくとだんだん慣れてきて面白くなってくる。(調子に乗って良い葉も取り除いていたかも・・・)

林先生は時々茶葉を手に取り、様子をみる。そして茶葉の匂いを嗅ぐ
「嗅いでごらん」と先生は手を差し出した。
「・・・・」
「青臭さが少し取れてきたでしょ」
そう言われると摘みたての緑の葉っぱの持つ青臭さが薄れてきているような・・・・

太陽の様子と、茶葉の様子と、香りの様子とを伺いながら日光萎凋は続けられた。

日光萎凋をしながら合間に昼食をとる。
食後、「車に乗って」と言われるがままに車に乗り込む。どこにいくのだろう、と思っていると着いたのは茶畑。他の畑の茶葉の芽の様子を見に来たのだ。1ヶ月が勝負の東方美人。茶葉の成長を気にしながら茶摘をしなければならない。黄緑色の小さな葉がいっぱい。小さいのに芯がピンと元気に立っている。私にも摘みやすそうな茶葉だと思っていると、一緒に来た林先生の奥様が茶葉をどんどん摘んでいる。「う〜ん、あと3日位だな。さあ、次の畑に行くよ」と言われても奥様の手が止まらない。私の手も止まらない。これで最後と思っても良い茶葉があると止められない!!「早く、次行くよ」と声をかけられ渋々車に乗り込む。

室内萎凋

17:10 日光が済むと今度は室内へと移す。カゴを乗せている棚の下にはキャスターがついているのでカゴが落ちないように気をつけて。太陽の日を浴びて少ししんなりした茶葉たちを休めている感じだ。林先生はまた時々カゴを引き出しては顔を埋めるようにして茶葉の匂いを嗅いでいる

揺青・撹拌

揺青(ようせい)または撹拌(かくはん)・・・揺らしながら茶葉同士をこすり合わせ、発酵を促進すること

18:40 時々香りを嗅ぎながら様子を伺っていたがいよいよ撹拌である。半分の茶葉(カゴ4枚分)を一つのカゴに移して両手でゆっくりとかき混ぜていく。腕全体で抱え込み空気をタップリと混ぜてやる感じだ。大胆でいて優しくそして満遍なく。その繰り返し。そしてまた時々両手いっぱいにすくった茶葉の匂いを嗅ぐ。先生は20分間かき混ぜ続けた。

「ほらね、また青臭さがなくなって、そして香りがでてきたでしょ」
するとまた4枚の竹のカゴに薄く広げなおし、棚に置いた。
「撹拌すると発酵がする。それをまた休ませるんだよ。」

20〜30分撹拌して1時間ほど休ませる。これを3〜4回繰り返す。撹拌をするごとに茶葉は緑から茶色の枯れた色へと変わってくる。香りは日光萎凋で緑の草臭さが取れ、撹拌するごとに青臭さが甘みを含んだ香りへ変化してくる

「さて、このぐらいにしておこう。布をかけて休ませるよ」
「何で布をかけるんですか」
「これはね発酵を揃えるためなんだよ。まだ発酵しきれていない緑の葉をもう少し発酵させてたいんだがね、既に発酵して茶色くなった茶葉が乾かないように布をかける。次の作業は2時ごろかな。それまで少し休みなさい」

18:40分に始まった撹拌も混ぜる、休ませるを繰り返し最後の撹拌が終わった時には次の日になろうとしていた。

去年の烏龍茶の時の揺青は巨大の竹カゴのような機械を使っていた。しかし、東方美人は茶葉も小さく、また量も少ないため手で丹念に混ぜ返す。最後の撹拌をしていた時、林先生の向かい側に座り、先生が茶葉と空気を抱え込むように混ぜている手を見ていた。繰り返し、繰り返し混ぜる。ふと動きが止まった。。。。どうしたんだろう、完成か?と、顔を上げてみると、先生は寝ていた。
疲れるよねぇ。毎日毎日、この1ヶ月は朝7時から次の朝の4時だもの。声をかけずにいると、5分後林先生はハッと目覚め
「寝ていた・・・」
「はい、寝ていらしゃいました」
ちょっと恥ずかしそうに眠気を覚ますよう林先生は話し出した。
「最初と色が全然違うでしょ。でも知らない人が見たら何だと思うかな」私は答えた「日本でカゴに入ったこの茶葉があったらただの枯葉と思ってゴミ袋にに入れられ捨てられます 」
「ハハハッ」林先生は大笑いをした。そう、知らない人が見たらこの枯れはがキロ何万もするお茶になると誰が思うだろう。

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