| 先日のF1鈴鹿GPの翌日のこと。前の晩睡魔に勝てずに結果を見ずに寝てしまった私は、朝一番に家人にこう聞いた。
「ねぇタクマ シン何位だった?」
「・・・タクマ シン? タクマ シンがF1となに関係あるんだよ!」
「えっ? あぁ、あぁそうそう佐藤琢磨だった!(*^。^*)」「佐藤琢磨なら4位だよ」
「琢磨 シン・・・琢磨 シンって誰だっけ?( ̄o ̄)」「宅麻伸ったら賀来千賀子の旦那だろ?」
「あっそうそう宅麻伸ね(*^_^*)」「・・・あんた大丈夫? 痴呆入ってきてない?」
自己弁護するわけではないけど、これは違うの! 佐藤琢磨の琢磨って字が頭に残っていたから宅麻が出てこなかっただけなのよ。宅麻伸・・・最近見ないけど何してるんだろう・・・。(と話題をそらす)
さて、私が過去に一番自分の脳に危険を感じたのは、娘を妊娠したときだった。
妊娠と脳の活動の関係について私は知らないが、私は妊娠期、このまま自分の脳は退化していくのではないか・・・という不安を感じる事件を次々と起こして行った。
その1 妊娠13ヶ月事件
妊娠13週のまだフレッシュ妊婦の時の話だ。朝起きるとお腹が痛く、トイレに行った。痛い・・・でも何も出るわけではなく、まぁ暫く横にでもなっていようとトイレを流そうとしたその瞬間! 便座が真っ赤に血で染まっていたのだ! ヒエ〜。目を凝らして便器を覗いても血液以外のものは見えず、私は「ど、どうしよう・・・・。赤ちゃんを便器の奥に落としてしまった!」私は狼狽し、急いで病院に電話した。
「あの・・・私妊婦なんですが、今トイレに行ったらこうこうこうだったのですが・・・」
「えっ? はい、今妊娠何ヶ月ですか?」
「え・・・っと、妊娠13ヶ月です」
「えっ? 妊娠13ヶ月? 予定日過ぎてるじゃないの! 予定日はいつだったんですか!」
私以上に焦っている相手の声を聞き、自分の間違いに気がついた。
「す、すいませんでした。間違えでした、私、13歳でした」
「えぇーーーーー! あなた13歳なの? 」
さっき以上の相手の声の裏返り度に、再び自分の間違いに気がついた。
「す、すいません・・・・13週でした」
ここまでで、相手は私以上に受話器の向こうで息が激しくゼェゼェ、今にも過呼吸で自分の病院に入院しそうなくらいになっていた。
ごめんなさい・・・。
その2 切腹事件
私はそのまま絶対安静で入院することになった。どうも子供は無事だったらしい。が、いつ流産してもおかしくないような危ない状況なので病院のベッドの上で過ごすことになったのだ。そこは婦人科の6人部屋だった。妊婦は私だけで、婦人科系の病気で入院している年配の方が多かった。入ると、まるで女収容所のような雰囲気で、その部屋の長老(一番長く入院している人)が新人に向かってこう尋ねるのが儀式のようで、早速長老は私に向かって聞いてきた。
「で、あんたは何して入ってきたの?」
怖かった。私は少し緊張しながらもこう答えた。
「あぁ・・・あの私は・・・切腹流産で・・・」
「えっ? せっぷくぅーーーー?」5人が同時に慄きの声を発した。
「はい、今朝、トイレに行ったら出血してしまって・・・」
浅香光代のような長老が声を荒げてこう言った。
「ばか言ってんじゃないよ! それを言うなら切迫だろ! 切腹ったら自分で腹切ることだよ!」
ごめんなさい。色つけました。もう少し優しくおっしゃいました・・・。
*その後、皆に可愛がられ、「お腹の子のために」とお見舞いのお菓子や果物を貢いでくれ、私は1週間で4キロの体重増加を果たし、看護婦さんから「増井さんには食べ物を与えないように」というお達しが出たほどだ。テレビCMで見る食べ物すべてが美味しそうに見えた。当時永谷園のお茶漬けを青年が豪快に流し込むというCMがよく放送されていて、「はぁお茶漬け食べたい〜!」と気が狂いそうになっていた。あと豚キムチラーメンというカップ麺のCMも生唾ごっくんで、母に「豚キムチ買って来て〜今すぐ食べたい!」と頼み込んだものの「でもお湯はどうするの? それにカーテン閉めても匂いでバレルじゃない!」と止められ、キーーーーッ!! 入院20日後主治医に「このままさらに入院しなければならないのなら、どうぞ精神科に移して下さい!」と食べ物依存症を訴えた3日後、無事退院できたのであった。ちなみに退院するとき、私は長老に昇格していた。
その3 見栄張る
無事20日後退院した私は、自宅のトイレに入った。やはり自宅のトイレは落ち着くわ〜。と、トイレの隅に家人のトイレ雑誌=車の雑誌が置いてあった。
表紙のタイトルを目で追っていると
「ミエハル シューマッハ。見栄張る シューマッハか・・・。何F1か何かでシューマッハは見栄を張ったんだろうか?」 それにしても、何でミエハル・シューマッハなんて、パロディったタイトルなんかつけていんだろう? これって結構お堅い車の雑誌だと思うんだけど・・・。そこでもう1度読み返して見た。
・・・・・・・・「やだ、ただのミハエル・シューマッハじゃん(≧▽≦)」
その4 生かもめプレゼント と ししゃも鍋
安定期に入り、仲の良い友達数人で温泉に行こうということになって、私は旅行会社のパンフレットでどこの温泉がいいか調べていた。確か千葉の房総エリアのページを見ていたときだった。
某温泉旅館の紹介ページに「今なら生かもめのお土産付き」とあった。頭に浮かんだ。生かもめ。生きたかもめをどうやって渡されるというのだ? カゴに入れて渡されるのか? それとも干物と生という区分で死んではいるが、干物ではないということなのか? でも、生かもめプレゼントで集客できるわけ? 皆「あら? ここに泊まれば生かもめがお土産についてくるからここに決めましょう!」と予約をするというのか? 私ならあえて選ばないけどなぁ・・・。
また某温泉旅館は「名物ししゃも鍋」と謳っていた。ししゃもってあの焼いて食べるししゃもでしょ? 鍋にすると美味しいのか? どじょう鍋のようにわんさかししゃもを入れて頂くのか? あんま魅力ないなぁ・・・。でも、名物ってことは美味しいのかぁ?
友達にどの宿にしようかと電話したとき、そのことを話した。
「あのね、なんか××温泉は生かもめのお土産付きって出てるよ」
「えっ? 生かもめ? 何それ! 気持ち悪い。かもめなんて食べられるものなの? 食べられたとしてもイヤよ。そんなお土産要らないわよ!」
「でしょ? 貴女もそう思うでしょ? なのにあえて生かもめのお土産付きって載せちゃうところが怖いよね」
「本当に生かもめなの? 嘘でしょ? 」
「だって、ほらここに、生・・・・・・・」
「どうした? もしもし?」
「ごめん、生わかめだった・・・・・かもめじゃなかった・・・・(≧▽≦)」
「でもね、○○温泉はね、名物ししゃも鍋なんてところもあるよ。珍しくない? ししゃも鍋なんて」
「聞いたことないよ。ししゃも鍋なんて! 」
「だって、ほらここに、名物し・・・・・・・」
「どうした? もしもし?」
「ごめん、名物しゃも鍋の間違えだった(≧▽≦)」
「あなた頭大丈夫? 妊婦で毎日家でボケーーーっとしてるから、脳みそ腐ってきてるんじゃない? 」
その時程己の脳を心配したことはなかった。このまま私は退化するのか・・・真剣に悩んだ時期でもあった。しかし、出産後、(本来の)多少のボケはあるもののまぁなんとか私レベルでいうところの正常に戻った。
しかし、怖いのは実家の両親である。両親の年齢になると、もはや「何やってるの〜」とか「もー何ボケてるの〜?」と笑って済まされる年齢ではない。笑いではなく、背筋がゾゾッ〜〜〜とする恐怖が付きまとう。(゚□゚lll)
今朝もkaoから聞いた話。仕事をしてると母が片手に急須、片手に紅しょうがを持って、ぺちゃくちゃ話しにきた。一通り話し終えると「あっ私、ホテリアー(韓国ドラマ)見ている途中だったんだ!」そして茶の間に帰ろうとして、そして言った。「えっ? なんで私紅しょうがなんか持ってるの? ねぇ? どうして?(´▽`)」
それを聞きたいのはこっちだった。急須は許そう・・・あらお湯を注ぐ途中で何か話したいことを思い出して来たのねで済む。しかし、問題は紅しょうがだ。何故紅しょうがなんだ? カレー、牛丼を食べようとした形跡もない。のに紅しょうが・・・。
「怖かった。怖くて怖くて笑えなかったよ・・・本人だけ何故か受けまくって去っていったのがもっと怖かった」とkao。それを聞いて私も朝から凍りついた。
また実家には今年で6代目となる留学生ライアンが今住んでいるのだが、母は一度でライアンをすんなり呼べたためしがない。
「ジェイソーーーン ご飯よ〜!」「あっ間違えた。イアン〜〜! じゃなった。えーーーっとアンディじゃなくて・・・・」
あんた6人分の名前を覚えていられる記憶力があるなら何故ライアンってすぐに出てこないんだ? ライアンも今ではすっかりあきらめていて「サーーーーン」と呼ばれれば「ハーーーーイ」「ショージ! 」と呼ばれても「ハーーーーイ!」私が「あなたはライアンでしょ?何で他の名前呼ばれてるのに返事してんの?」と尋ねれば「イインデス。ボクハ、キョウハ サン デ、キノウハ ジェイソン アシタ ハ キット ライアン ニ ナルデショウ(^ー^;
」いかりや長助のダメだこりゃ! をライアンは早くも取得したらしい。
サザエさんの♪買い物しようと街まで出かけたが〜お財布忘れて〜♪は今まで何回やったよ? 我々家族は♪愉快な〜サザエさん♪なんて歌っていられないわけですよ。
この間なんかは、レジでレジ係りの人がおつりを出しているときに袋に入れるための台にカゴを運び、おつりを貰って袋に入れていたら「あのそれ・・・私の買い物籠だと思うんですけど・・・って、でね、横見たら自分の買い物籠はその横に置いてあるじゃない〜ハハハハ」笑っているのはあんただけよ! 私ら家族は笑えないって!
この分では、財布を持たずに買い物に行くでは済まされない、紅しょうがを持ってレジで紅しょうがでお勘定を済ませようとしる母の姿も想像できる。kaoと両親の「脳再生プロジェクト」を真剣に検討し始めた。まぁ再生は無理としても、どうにかして脳全滅運動を食い止める作戦に取り掛からないと。この先、「あれ、その、それ、この」で会話を試みる親とテレパシーを使った会話が日常となる前に!
そんなとき、週刊誌でこんな記事を目にした。
「超簡単トレーニング 記憶力を取り戻す」
kaoと2人で記事に喰らいついた。それによると、記憶力を取り戻すために重要なカギを握っているのは「海馬」なんだそうだ。脳細胞は1日10万個ずつ死んで、二度と復活することはないと言われていたのはかつての常識で、今、新たな脳細胞が生まれていることが確認されたと! 記憶力が衰えている人は、海馬のパワーがダウンしている可能性が高い。でも、ご安心あれ! 海馬の脳細胞は40代〜50代になっても増やすことができるし、70代でも新たな脳細胞が誕生することが確認されているというのだ!
本当か?!
では、どうすればいいの? と読み進んでいくと、まずウオーキングとか軽めのジョギング。でも、父はこのところ足の関節が痛いというし・・・母がジョギングしている姿も想像できない・・・。固いものをよく噛んで食べる。なるほど・・・。でも、歯が少し心配だわ・・・。
そして、最後にぬぬぬ・・・・・・!
なんと、積極的にカテキンを摂るとあったのだ。
「俗に「お茶は脳に良い」と言いますが、お茶の主成分がカテキンです。ことに分子構造的にカテキンが2つ以上くっついたものが海馬には効果的で、烏龍茶や赤ワインが該当します」
えぇ! 烏龍茶?
そう言えば、以前聞いた話だが、ねずみを使った実験でお水と中国茶を飲ませたねずみで、迷路の実験をしたところ、寿命が近い水を飲んでいた方のねずみは同じ迷路で躓くにも関わらず、中国茶を飲ませていたねずみはこのようなことはなかったという話もあったよなぁ。
「飲め〜飲め〜! 浴びるように中国茶を飲んでくれ〜茶葉なら売るほどあるんだから〜」
また中国緑茶に含まれているアミノ酸の一種であるテアンンが脳の活性化に役立ち、ボケ防止になるとか・・・そんな話もあったよね。他にも中国茶に含まれるカフェインなどが、集中力、記憶力を高めるに効くというし。
「さぁさぁ飲んだ〜飲んだ〜紅しょうがなんて持ってる場合じゃないわ! さぁさぁ中国茶を飲みなされ〜〜」
「ボケよ さらば 中国茶を飲もう」
今実家の壁にはこんなスローガンがデカデカと貼られている。
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